イノベーション組織
イノベーション組織の海外事例14社——文化ではなく仕組みで設計する
BMW・Bosch・Bayer・Samsungなど、強固な既存事業を持つ伝統的大企業14社のイノベーション組織を調査しました。成否を分けるのは文化ではなく、役割・組織・評価という設計可能な仕組みです。
イノベーション組織の「仕組み」を解剖する
「イノベーション推進室を作ったが、成果が出ない」「アクセラレーターを3年やったが、事業化ゼロ」「結局、既存事業の延長線上の案件しか出てこない」——こうした声は、日本の大企業で事業開発に携わる方であれば、一度は耳にしたことがあるはずです。
私たちアーキタイプは、これまで数十社の新規事業プログラムの設計・伴走を手掛けてきました。その経験から確信していることがあります。イノベーションの成否を分けるのは、個人の情熱や偶然のアイデアではなく、組織の「仕組み」です。
本連載では、歴史ある大企業がイノベーション組織を設計し、運営し、そして時に再編する過程を、1社ずつ解剖していきます。分析対象は、デジタルネイティブ企業ではありません。長い歴史と強固な既存事業を持ちながら、新たな価値創造に挑んでいる14社です。
「役割・組織・評価」の3軸で読み解く
各記事では、イノベーション組織を以下の3つの軸で分析しています。これはアーキタイプの書籍『イノベーション メカニズム』で体系化したフレームワークです。
4つの教訓テーマ
14社の事例は、事業開発担当者が直面する4つの本質的な問いに対応しています。自社の課題に近いテーマから読み始めることをお勧めします。
本連載の特徴
公開情報のみを使用しています。各社のIR資料、プレスリリース、経営陣の公開インタビュー、学術論文を出典とし、推測や伝聞は含みません。出典は各記事に明記しています。
定期的にアップデートされます。イノベーション組織は生き物です。再編、縮小、統合は日常的に起こります。各記事には「最新の動向」セクションを設けており、重要な変化があれば内容を更新していきます。
成功事例集ではありません。うまくいった仕組みだけでなく、組織の縮小や戦略転換、期待通りの成果が出なかったケースも正直に記述しています。AT&Tの$85B WarnerMedia買収と売却、P&G Venturesのリーダーシップ交代、Delta "The Hangar"の本社統合——こうした「その後」にこそ、実務的な教訓があると考えています。
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